まつ毛カールの歴史と技術の進化
1. まつ毛カールの誕生:100年以上前からの美容技術(1916年~)
「くるんと上向きのまつ毛」は、いつの時代も女性の憧れでした。
まつ毛を美しく見せる技術は、実は 100年以上前から 存在していたのです。
欧米における発明と広がり
1916年、アメリカの建築家が恋人のために発明したとされる「まつ毛カール技術」。
当時はまだ不完全なものでしたが、「目元の美しさを強調する」という概念 は広まり、次第に技術が進化しました。
特に欧米では、映画女優やセレブの間で愛され、美容の定番 として定着していきます。
日本への伝来と初期の発展
戦後、日本にまつ毛カールの技術が持ち込まれましたが、本格的に施術が広まったのは 1990年代初頭。
この頃、一部の美容サロンでまつ毛カールの施術が提供されるようになりました。
実は…1990年にはすでに今と同じ技術が存在!
「パリジェンヌラッシュリフト」「次世代まつ毛パーマ」などの技術 は、
名前こそ違いますが、30年以上前から行われていた技術と本質的に変わりません。
違いは?
•当時から薬剤をまつ毛の根元や毛先に付けない「自然なカール」や「根元から立ち上げる」技術が主流。
•近年は、まつ毛ケア成分(ケラチンなど)が配合された薬剤や育毛剤の登場。
この時代、まつ毛カールと並行してアートメイクサロンも登場し、多くのサロンで
「眉・アイライン施術+まつ毛カール」 が提供されていました。
2. まつ毛カールの普及期:人気爆発とトラブル(1990年代後半~2000年代)
1990年代後半には、まつ毛カールが全国に普及 し、多くのサロンで施術が受けられるようになります。
専用のロッドや薬剤の開発も進み、デザインのバリエーションが増加。
「もっと目元を華やかにしたい!」というニーズから、まつ毛カール専門サロンも誕生しました。
美容室では普及しなかった理由
意外なことに、美容室ではまつ毛カールがあまり定着しませんでした。
その背景には、「安全性」の問題 があります。
一部の美容室で ヘアパーマ液をまつ毛に使用 するケースが発生。
目に薬剤が入る事故が起こり、ニュースで報道される事態に。
「まつ毛パーマ=危険」というイメージ が広まり、美容室では施術を避ける傾向に。
国からの指導により、まつ毛パーマ施術の環境が厳しく制限 される。
セルフ施術のリスク
この頃から、「自宅でできるまつ毛カールキット」 も登場。
しかし、専門知識なしで自己流施術を行うと危険 で、以下のトラブルが増加しました。
⚠️ 目の炎症⚠️ まつ毛の切れ毛・抜け毛⚠️ 皮膚トラブル
安全な施術のためには、必ず専門の技術者による施術が必要! 次回に続く
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